デジタルノマドの意味とメリットと挫折する理由

デジタルノマドとは、『パソコンやスマホなどのデジタル機器を活用し、時間や場所に縛られることなく仕事をする人』のことを言う。
ノマドは遊牧民という意味だ。
ネット環境があれば仕事ができるため、国内にとどまらず世界を旅しながら稼ぐこともできる。グローバルノマドと呼ばれることも多い。
時間や場所に縛られず稼げるために、この生き方に憧れる人も多い。

デジタルノマドとは

ノマドは英語の「nomad」をカタカナ表記したもので、定住地を持たず移動しながら生活する遊牧民や放浪者の指す。
そのことから今では時間や場所に縛られることなく、ITを活用して稼ぐ人や生き方のことを言うデジタルノマドと呼称するようになった。

インターネットなど、Wi-Fiが利用できれば仕事ができるため、カフェやコワーキングスペースなどが仕事場になる。海外を旅しながら仕事することも可能だ。
そんな生き方に憧れを持つ人も多いが、稼ぐことができずに挫折してしまう人もまた多い。

デジタルノマドの仕事

デジタルノマドの仕事は、デジタルを活用したものであるためその職種はIT技術に近しいことが多い。

Webエンジニア、Webデザイナー、Webコンサルタント、ライターなど

コミュニケーションツールなどの発達も、こういった生活スタイルの後押しとなっている。
もちろん稼ぐためのスキルは必須条件となってくる。

デジタルノマドはバックパッカーとは違う

バックパッカーは、バックパックに必要なものだけを詰め込んで世界を旅する。そしてお金がなくなると日本に帰ってアルバイトなどで次の旅費を貯め、また旅に出る。
つまり旅と稼ぐことは完全に切り離されているのがバックパッカーだ。

デジタルノマドは滞在する場所で、好きな時間に稼ぐという点でバックパッカーとは一線を画している。

デジタルノマドに憧れる理由と挫折する理由

時間と場所を選ばないデジタルノマドになぜ人は憧れを持つのか。
人間関係の煩わしさからの開放を願ってという人が一定数いるはずだ。
なぜなら、人の悩みの大半が人間関係によるもので、デジタルノマドはそこから開放される手段であるかのように思われる。
事実、デジタルノマドでの仕事の大半は孤独なことが多い。

ただし、通常以上のコミュニケーション能力がないと本当の意味で孤独になってしまう。
特に海外を旅しながらのノマドワーカーであればなおさらだ。

デジタルノマドのメリットである、時間と場所に縛られないというスタイルが、時にデメリットにもなりうる。
つまり、自己管理ができない人は、時間にルーズになりがちで、デジタルノマドどころかダラダラと時間を過ごすだけの人になりかねない。
これがクライアントを抱えての仕事であれば、信用を落とすことは必須だろう。

物価の安い海外に滞在しながら日本円を稼ぐことができる

インターネットさえあればいつでも国境を超えられる。
デジタルノマドでは、物価の安い国に滞在しながら日本の仕事をすることも可能なため、物価の差がそのままメリットにもなる。
日本で20万円の生活といえば貯金は難しいかも知れない。
ところが20万円あれば貯金しながら余裕で暮らせる国がたくさんある。
なにせ、日本は物価の高い国として世界55カ国中の第9位を誇っている。
ニュージーランド、オーストリア、チェコ、ポルトガル、インド、タイ、バンコクなどが人気のようだ。
「治安が良くて、物価が安い」というのは、海外でのデジタルノマドでは大切な条件となっている。

車中泊ノマドで旅と仕事の両立

『旅をしながら仕事ができる』に憧れて、なかむらは軽の箱バンをDIYでカスタマイズした。車中泊ノマドだ。
なかむらの場合、そのカスタマイズ自体が趣味のようになってしまっているので、あまり旅には出れていないのだが。
また、しっかりと定住地も確保しているので、厳密にはノマドとは言い難い。

電源は、天井に乗せたソーラーパネルと走行充電からサブバッテリーへ蓄電し、インバーターへと繋ぐ仕様だ。
ひとり旅なら軽箱バンで十分だし、なにせ維持コストが抑えられる。

最後に・・・

デジタルノマドは、パソコンを使って、時間や場所にとらわれず仕事をする人や生活スタイルのこと。
海外を旅しながら仕事する人もいる。
こういった生活スタイルに憧れを持つ人も多い。