エバーグリーンコンテンツがオウンドメディアを成長させる理由と方法

新規ユーザーを集客しつづけるエバーグリーンコンテンツは、オウンドメディアを成長させる為に必須のものだ。
それは一過性のコンテンツではなく、普遍的なテーマで書かれた記事のことであり、時間が経過しても古くならないことが条件となる。
このエバーグリーンコンテンツのポスト数が、日々のアクセスを積み上げていく。
長期に渡って積み上げられていく成果は、あなたのメディアの重要な柱になっていくことは間違いない。

エバーグリーンコンテンツとは?

時間の経過に左右されず、一定の集客を実現する為のコンテンツをエバーグリーン(常緑)コンテンツという。
流行やトレンドに左右されないコンテンツであるため、一時的なバズは起こりにくい。
長期的に愛されるコンテンツであるため、新規ユーザーの獲得に貢献してくれる。
また、他の記事からの参照として利用できるため、内部からのリンクはもちろん、外部からの被リンクも獲得しやすい。
その結果、サイト全体のオーソリティ(権威性)のアップにつながる。

例えばウィキペディアのような辞典や資料サイト、疑問や質問などに答えを提示してくれるようなツールサイト(関連キーワードツール、天気予報サイトなど)もそれにあたる。
エバーグリーンコンテンツは、時間の経過に左右されないという条件を満たす為に、リライトや追記などの管理が必要になる場合がある。
なぜなら、普遍というものがこの世に存在するのか?という根本的な問題もあるためだ。

それは、一時的なアクセスを集める使い捨てコンテンツをアップし続けるよりも遥かに楽な作業であるはずだ。

エンゲージメント獲得に貢献する

コンテンツマーケティングを成功させる為には、ユーザーとのエンゲージメント(関係性の強化)を築いていくことが重要であり、これこそが本来の役割でもある。
つまり、エバーグリーンコンテンツだと思って投稿しても、そこに質が伴っていなければ意味がないどころか逆効果にもなりかねない。
コンテンツファームやステマが主な代表例だろう。

被エバーグリーンコンテンツとは?

エバーグリーンコンテンツを理解する為には、被エバーグリーンコンテンツとはどういったものなのかを考えるとわかりやすいかも知れない。
例えば、

「芸能人○○の不倫疑惑について」などのように一時的なゴシップ記事がそれにあたる。
「私の家の近所に泥棒が」
「台風○号がやってきた」
「内閣の○○氏のとんでもない失言」

などの時事ニュース的な記事は時間の経過とともにアクセス数が減ると考えられる為、被エバーグリーンコンテンツとなる。
鮮度勝負な被エバーグリーンコンテンツは、アクセス数を確保する為に記事をアップし続けなければならないという最大のデメリットがある。
記事をアップした瞬間から寿命全うに向けてのカウントダウンが始まるのでは、サイト全体のアクセスアップはなかなか望めないのはお分かりだろう。
まるで砂漠に水を撒くような作業に、あなたは嫌気をさしてしまうかも知れない。

サイトを育てるという考え方

自分が管理しているブログやサイトのアクセス数が伸びれば嬉しい。
これがビジネスサイトであるならそれがそのままコンバージョンに影響してくるので、コンテンツごとの集客数は最大のKPI(目標達成プロセスにおける業績評価)かもしれない。

「サイトを育てる」という言葉をよく聞くが、この育てるというのは、エバーグリーンコンテンツの記事数を積み上げていく作業にあたるのではないだろうか。
ひと月に10アクセスしかないが、確実にアクセスを呼び込むコンテンツと、100アクセス呼び込んだが1週間後はゼロになるコンテンツでは、その価値の違いは明白であり、どちらがユーザーに愛されるサイトなのか考えるまでもないだろう。

1週間後にアクセスがゼロになる記事をどれだけ増やしてもサイトは育っていかない。
また、たとえアクセスがあったとしても、使い捨てのコンテンツではユーザーとのエンゲージメントを築くことは難しい。

たとえひと月に10アクセスしかないコンテンツでも、その数が増えることによってサイト全体のアクセスは確実にアップする。この積み重ねが「サイトを育てる」こととイコールになる。

被エバーグリーンコンテンツからエバーグリーンコンテンツに向けて導線を張る

被エバーグリーンコンテンツを集客のトリガーとして利用することで、サイト全体のオーソリティを高めることができる。
それは、被エバーグリーンコンテンツで集客し、エバーグリーンコンテンツへ誘導できればサイトの集客スピードはアップするかも知れないからだ。
例えば、「○年○月○日、Googleがこんなアルゴリズムの改定を行った」というコンテンツから、「ユーザーファーストの考え方と方法」のようなエバーグリーンコンテンツに向けて適切に導線が張られていれば、サイトのオーソリティをアップさせることができる。
多くの場合、サイドバーや関連記事などの補助コンテンツがそれに該当する。

最後に・・・

時間の経過に左右されないコンテンツをエバーグリーンコンテンツという。
ただし、いくら時間の経過に左右されないと言っても最低限の管理は必要な場合があるということも忘れてはいけない。
サイトを育てる為に、エバーグリーンコンテンツの積み上げは必須と考えて良い。
何より、運営者が愛着を持って自サイトに取り組む為にも、これは必要なプロセスではないだろうか。
また、被エバーグリーンコンテンツは、エバーグリーンコンテンツを見つけてもらう為の施策として利用できる。

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