カーエアコンガスチャージ方法。HFC-134aと蛍光剤入りエアコンオイルの充てん手順

真空引きからのエアコンガスチャージ

 前回、前々回はコンプレッサー交換から真空引きまでを行った。今回はいよいよエアコンガスのチャージを行っていく。
 今回の場合は、補充ではなく全くゼロの状態からのガスチャージになる。
 補充であれば低圧側からガスを補充していけばよく、マニホールドゲージも低圧側のみの接続で良いが、ゼロからのガスチャージでは高圧側からガスをチャージし、のちに低圧側での補充という作業手順になる。では詳しく解説していく。

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真空引きからのエアコンガスチャージ方法

 真空引きから、つまりエアコンガスが空っぽの状態からのエアコンガスチャージには、ホースが3本接続できるタイプのマニホールドゲージを使う。高圧側(赤)、低圧側(青)、ガス缶セット(黄)のための3本だ。
 ガス缶をセットするのは、真空引きした際にポンプに繋いでいた真ん中のホースを使う。

マニホールドゲージ

 ちなみに、今回ガスチャージを行ったスバルサンバーTV1のガス充填量は、350g~450gとなっているため、200g入りの冷媒ガス2本と50gのエアコンオイルを用意した。実は冷媒ガスは3本セットのものを用意していたのだが、そのうち1本はリーク漏れ箇所の特定のために使ってしまっている。
 オイルは蛍光剤入りを用意するとリークした場合の箇所特定ができる。値段も数百円の違いなのでできればそちらを用意したい。

HFC-134aとエアコンオイル

冷媒ガス、エアコンオイルの入れる順番と方法

 冷媒ガス2本とエアコンオイル1本の入れる順番は、まず冷媒ガスを1本高圧側から入れ、次にエアコンオイルを低圧側から入れる。最後に冷媒ガスを低圧側から規定量に達するまで入れる。

 ただし、こちらの方法はあくまでも真空引きした後の充てん方法だ。
 ガスがいくらか入った状態からの補充方法は、高圧側からではなく、低圧側からエアコンオイル、冷媒ガスの順番で入れていく。つまり、高圧側は何もしない。下の手順の2から進めていくことになる。

冷媒ガス充填の手順

  1. 冷媒ガスを高圧側から入れる
  2. エアコンオイルを低圧側から入れる
  3. 冷媒ガスを低圧側から入れる

 これにより、計算上はサンバーの充填量(350g~450g)のマックスまで冷媒ガスとオイルを入れることができる。つまり、最後の手順3を、車両に合わせて調整することで充填していく。すべての量を入れきることができればという話だが、慣れないとまぁまぁそう上手くはいかない。

手順1.冷媒ガスを高圧側から入れる

 真空引きして、システム内にガスが全く入っていない状態の場合、最初に高圧側から冷媒ガスを入れていく。
 マニホールドゲージのホースと冷媒缶を接続するためのアタッチメントを取り付ける。冷媒ガスのアタッチメントには手で回せるネジがついている。その先端には、ネジを回すと出てくるピン(ニードル)がついている。これは、冷媒ガスの缶に穴をあけるためのものなので、取り付け時には引っ込めた状態にしておく。
 アタッチメントに冷媒ガス缶を取り付ける。
 この時、マニホールドゲージの低圧・高圧バルブが閉まっていることを確認する。
 高圧側からのガスチャージする時は、車のエンジンはかけない。
 冷媒ガス缶の取り付け部には、ネジが切ってあり、回せば取り付けられるアタッチメントもある。今回使用したものは取り付け金具で挟んで締めるタイプだった。

冷媒ガス用アタッチメント

 アタッチメントについているゴム部を冷媒ガス缶の先端に押し当てるように締め付ける。

 ガス缶のセットが完了したらアタッチメントの頭についているネジをいっぱいまで回してガス缶に穴を開ける。ガス缶に穴が開いたら逆回転でピンを抜く。これでガスが噴き出す準備が整った。

ガス缶に穴をあける
パージでホース内の空気を抜く

 冷媒ガス缶からガスが噴き出す準備が整った。次にホース内にある空気を抜く。これをパージと呼ぶ。
 パージは、マニホールドゲージにパージするための機構がついている。通常は冷媒ガスをつなぐホースあたりについていることが多い。突起を2秒くらい押すことで、ホース内の空気が抜けて冷媒ガスが充満する。

パージ
高圧からは液化ガスを入れる

 マニホールドゲージの高圧バルブを徐々に開いてガスをチャージしていく。
 高圧側からのガスの注入は、液化したガスを入れていきたい。そのためガス缶は逆さまにして入れるようにする。この時、ガス缶は決して振ったりしないように。
 冷媒ガス缶が冷たくなってくるため、手で温めるなどして缶の温度を上げるようにする。50度くらいのお湯の中に突っ込むという方もいる。温めることでガスがスムーズに噴出してくれる。
 マニホールドゲージの針に変化がなく、缶が軽くなったらガスが全量入ったことになるのでアタッチメントから取り外す。

液化ガスを入れる

手順2.エアコンオイルを低圧側から入れる

 エアコンオイルはエンジンをかけた状態でエアコンを風量最大でかける。内気循環にする。窓を開けた状態で外気温と車内温度を同じにする。チャージは低圧側から行うのでそちらにつなぐ。
 先ほどと同じようにオイル缶をチャージホースに繋いだらマニホールドゲージの低圧バルブをゆっくりと開いていく。
 今回チャージしたオイルは、人気のデンゲンのPAGオイル(50g)で蛍光剤入り。蛍光剤入りのものを選ぶとガス漏れの場合の箇所特定に役立つ。

エンジンをかけてエアコン全開

手順3.冷媒ガスを低圧側から入れる

 オイルを入れた時と同じ状態、車のエアコンを最大でかけ、冷媒ガスを補充チャージしていく。補充するのは低圧側からだ。プレッシャーキャップのLと印字された方から入れていく。
 ガスをスムーズに入れるために手で温めながら入れていく。なかむらはエンジンの近くにガス缶をおいてそれを温めながらチャージしていった。
 サンバーの場合は、350g~450gが規定量となるので、これで適量満タンという計算になる。車種によって規定量が違うのであらかじめ調べておくようにしたい。
 もちろん、マニホールドゲージで高圧側、低圧側の数値を見ることでどれだけ入っているのかを調べることができる。
 車についているサイトグラスを見て泡が混じっていない状態が良いということだが、それもなかなかあてにならないという意見もある。

エアコンガス圧力

 エアコンガスは、少なすぎても多すぎてもエアコンが効かなくなる。入れれば良いというものでもないようだ。
 下の表は高圧・低圧の圧力の基準値となる。単位はなかむらが使ったマニホールドゲージに合わせてpsiで記載した。

基準値(psi)
高圧188.5~232
低圧21.75~36.25
マニホールドゲージで見るガス充填基準値

 今回、なかむらの行った作業では、高圧側が基準値を下回っていた。作業時に放出した分なのだろうか。低圧側は35psiあたりを指しているが、高圧側は140を少し超えたあたりだった。ただ、追加で200gの冷媒は入らないと思われるので、このまま当シーズンを過ごしていきたいと思う。

高圧・低圧の基準値と実際

最後に・・・

 エアコンのガスチャージの方法についてなるべく詳しく手順を記載したつもりだ。ただし、心配であれば業者にお任せする方が手っ取り早いかもしれない。
 真空引きからのエアコンガスチャージとなると、ポンプやマニホールドゲージなどが必要になってくる。業者の作業工賃との比較になるだろうが、購入した物は手元に残るというメリットもある。
 手順さえわかればさほど難しい作業でもないので、今後のことも考えるとDIYで行うのも良い。

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