インバウンドマーケティングとは?その成果について
インバウンドマーケティングは、旧来のように、見込み客に対して商品やサービスを訴求するアウトバウンドな手法とは異なり、見込み客に「見つけてもらう」マーケティング施策となる。
手元に情報が溢れる現代において、プッシュされる広告では無視されてしまう。
そのライフスタイルに合わせる施策、「見つけてもらう」マーケティングとして、2006年に米国HubSpot(ブライアン・ハリガン)が提唱したものだ。
現在の顧客の購買行動の90%は、顧客自らの情報収集で完結しているという現実と向き合うべきだ。
インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティング
テレビCMやディスプレイ広告、DM、電話営業など、売り手から見込み客に対してプッシュしていくアプローチをアウトバウンドマーケティングという。
それに対して、SEOやSNSなどで、ユーザーにとって有益な情報を提供することによって見込み客に見つけてもらい、主体的に選んでもらう施策をインバウンドマーケティングという。
インバウンドマーケティングとは?
「テレビを見ているユーザーは、CMになるとスマホをいじりだす」というマーケティング企業の調査結果がある。ともすると、テレビを見ながらスマホでYoutubeを見たり、検索したり、SNSなんてことも十分にあり得る。あなたにも身に覚えがあるだろう。
情報が溢れているとよく言われるが、GoogleやSNSなど、情報を探すための手段が手元にいくらでもあるとも言える。
しかし、いくら情報が溢れていようとも、ユーザーが処理できる情報量は今も昔もさほど変わらない。
それゆえユーザーは、自分にとって有益な情報なのかどうかを一瞬で判断する必要があり、有益でないと判断した情報を無視する術(すべ)を持っている。例えばブラウザーの「戻る」ボタン、そして、スルー。
そういったユーザー行動により、検索やSNSで「見つけてもらう」ための施策がインバウンドマーケティングだ。
ユーザーの行動を先読みして、コンテンツで待ち伏せる施策ということになる。
また、ランディングした情報にユーザーが興味を持つかどうかもインバウンドマーケティングでの大切な要素となる。
ユーザーにすれば、ランディングしたページが自分にとって有益な情報なのかどうかを判断し、購入するのか、SNSでシェアするのか、直帰するのかの次なるアクションを決めるからだ。
それを決定するのは、当然のことながら提供されたコンテンツの質に依存する。
アウトバウンドマーケティングとは?
アウトバウンドマーケティングは、広告費を払うことによりその成果が得られる為、インバウンドマーケティングよりも即効性が高い。
また、広告費の額により、その成果のおよその検討がつくというのはアウトバウンドマーケティングの利点でもある。
ただし、その成果は日を追うごとに落ちているのが現状だ。リスティング広告、新聞折込、電話営業、テレビCMなどのプッシュ型広告がその代表となる。
広告費の支払いを止めると成果は当然ゼロになる。このことが、費用対効果が落ちているとわかっているにもかかわらず、アウトバウンドマーケティングをやめられない大きな理由にもなっている。
アウトバウンドからインバウンドへのシフト
今までアウトバウンドマーケティングにより集客していた企業が、いきなりインバウンドマーケティングに切り替える事は難しい。
先にも述べたようにアウトバウンドマーケティングの即効性が、インバウンドマーケティングにはないからだ。
インバウンドマーケティングは見込み客が求める情報を用意し、それで待ち伏せする施策であるから、その情報ボリュームを揃えるためにもリソースと時間というコストがかかる。
理想は現在のアウトバウンドマーケティングを続けながら、インバウンドマーケティングを用意していくということになるだろう。
それにより、アウトバウンドマーケティングにかけていた予算を徐々にインバウンドマーケティングにシフトしていくという予算的なマネージメントが必要になってくる。
企業にとってマーケティング手法のシフトは、決められた予算のシフトと同義であるため、未来の成果に対して予算を投入するということに対する難しい局面も当然ある。
しかし、インバウンドマーケティングのPDCAが回り始めれば、それまでかけていた広告費用を大きく削減することができる。そして、プッシュ型の広告のように、予算を止めたら成果がゼロになるというリスクから開放されるメリットは計り知れない。
それよりなにより、見込み客はアウトバウンドマーケティングを望んでいない。
インバウンドマーケティングを成功させるためのコンテンツマーケティング
インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングはユーザー主体という性質が同じである為、同義として扱われることが多い。
コンテンツマーケティングは、ユーザーにとって価値あるコンテンツを提供し、ファンになってもらい、コンバージョンに導くためのマーケティング手法である。
当サイトTeamSEEKでは、インバウンドマーケティングが概念であるなら、コンテンツマーケティングはその具体的な方法だと考える。
概念を知らずにその方法を実践していても失敗する。
つまり、成功している店を外から眺めて、それを真似するだけでは同じような成功は望めない。
あるいは、概念を理解したからといっても、その方法がわからなければたちまち途方に暮れてしまう。
インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの住み分けの不毛
ネットで検索していると、インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの違いと称して、住み分けがあるかのような記事がある。
コンテンツとはテキストだけを示すのではなく、動画も画像もそれにあたるとなれば、インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングとの違いを解説するのは不毛な取り組みに見えるがいかがだろう?
やはり、インバウンドマーケティングの中に、コンテンツマーケティングが存在するのではないだろうか?
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拝見しました。
インバウンドマーケティングとは特別な手法ということではなく生活様式、時代の進化に沿った手法ということですね。
特に私は押し付けに対して異常なほど反発を感じるのでインバウンドの手の内に即落ちそうです。(笑)
中西さん、こんにちは。「即落ち」はいいですね。そしてそれが現実ですね(笑)
また、アウトバウンドがもはや現実的ではなくなっていっているということがさらに現実です。