浜松市中区鴨江「居酒屋きんかん」がオススメな理由！

居酒屋きんかんの謎の置物

謎の置物とは失礼かもしれない。ガンダムのザクや招き猫などが飾ってある。これはすべて大将の手作りで、しかも材料は新聞紙。さらに自立している。
「どうぞ手にとって見てください」と大将は言う。「これは触らないでください、ていうのは嫌なんです。触れるからいいんですよ」
しかもこの作品すべて色は塗っていないとのこと。
「新聞紙の欲しい色の部分を切って作ってるんです」と。
どう見ても色を塗ってるようにしか見えない。しかし、色を塗らないで作るというのが大将のこだわりなのだとか。
EVA2号機を作ってほしいと頼んだら快くOKしてくれた。
「時間を見つけて少しずつ作るから一年は待ってください」と大将。

一週間ほどの連休をとる店

月に一度、一週間ほどの連休が入ります。その時は大将が入院している時です。
きんかん連休明けのお店は混雑していることが多い。

月刊きんかん通信

メニューの裏表紙には「月刊きんかん通信」が。今月の大将のこだわり料理やお酒のこと、そして下段にはおかみさんの挿絵とつぶやきが差し込まれている。

挿絵にも味がある！

季節を感じられる料理たち

料理の一つひとつがとても丁寧に作られる。その分提供までの時間はかかるが、美味しい料理を食べられるならそれも至極の時間となるのかも知れない。
「なるべく季節を感じられる素材を使っていきたい」と大将。

新さんまの刺身

写真は2015年9月11日の新さんま。包丁の入れ方が絶妙。

ブリかま

こちらは2015年10月7日にいただいたブリかま。
皮の香ばしい匂いが食欲を誘う。もちろん皮ごと美味しくいただきました。

キムチじゃが春巻き

食感が面白いキムチとジャガイモの春巻きです。

あら汁

ダシが絶品。
アラからダシをとるとどうしても臭みが出てしまう。そのためアラからはあえてダシを取らず、それ用のダシを作るのだとか。
きんかんに来たら是非食して欲しい逸品。

ワカメのしゃぶしゃぶ

沸騰した湯の中に入れるとスッと色が変わる。取れたてワカメをその日のうちにしゃぶしゃぶでいただきました。

タケノコ焼き

4月に伺ったら旬のタケノコが。

新じゃがとベーコン串

塩でいただく新じゃがはやっぱり最高。

アジフライ

自家製冷やしとうふ

これも絶品です。きんかんでこのメニューを見つけたら迷わずオーダーすべしです。
対象が豆乳とにがりから作ってます。絶妙なにがりの量で、極限の柔らかさを出しているとのことです。

今日の「おすすめ」メニュー

大将の手書きの「おすすめ」メニューがカウンターの上にかけられている。もちろんその内容は毎日変わる。

生酒が味わえる店「きんかん」

実は大将の趣味でもある酒蔵巡り。お酒に関する知識の豊富さには驚きます。各地の蔵元の情報も豊富に持ち合わせてあり、その蔵独特の製法やお酒造りの考え方にまでその知識は及ぶ。
これまではビール一辺倒だった私は、最近きんかんの大将のおかげで生酒(無濾過生原酒)の味を堪能できるようになりました。
入れ替わりで常時5種類ほどの各地の生酒があります。

花垣純米酒

お店の看板酒でもある花垣純米酒。しっかりとした味わいでちょい重の生酒です。切れが良くて口当たりも良い。

純米にごり酒竹泉(兵庫)

にごりですが重くなくスイスイ飲めてしまいます。by きんかん大将

純米生原酒「旦」(山梨)

香り高く華のあるお酒。新年にぴったり。by きんかん大将

花垣「冬のしぼりたて」(福井)

福井の冬のしぼりたて。新酒らしいフレッシュな味わい。でも軽くはないです。 by きんかん大将

「宗玄」(石川)

石川県宗玄酒造の純米無濾過生原酒「宗玄」。

越前大野出身の大将

福井県大野市出身の大将。
店に貼られたポスターのキャッチコピーが素敵。
「天空の城見つけました。」
写真の風景はもちろんCGなどではなく実際のものとの事。ただし、いろんな条件が揃わないとこの景色は見ることができないのだとか。

きんかんおすすめポイント

仕事が終わってひとりでぶらりと入れる行きつけ居酒屋があるというのは、ありがたい。
当然だが、料理が旨くなければ通うこともないだろう。
きんかんの大将が出す料理のすべてが美味しい。
日によっておすすめメニューが変わるので、通いつめても飽きない。
旨い料理で美味しいお酒(生原酒)を味わうならきんかんおすすめです。