YouTubeの再生回数を左右するインプレッション数とクリック率の関係

YouTubeの動画再生回数はチャンネルを育てる目的において最も重要だ。それを左右するものにインプレッション数とクリック率(CTR)がある。
インプレッション数は、動画のサムネイルやタイトルがYouTube上で表示された回数だ。
クリック率は、表示されたサムネイルがクリックされた割合を意味する。
インプレッションとクリック率とは
アップした動画のサムネイルがYouTube上で表示された回数がインプレッション数で、そのサムネイルがクリックされた割合がクリック率。
インプレッションとはYouTube上での露出のことを意味し、そもそもサムネイルが表示されなければ、クリックもされない。
動画の再生回数はインプレッション数をいかに稼ぐかによって決まると言っても過言ではない。
YouTube内での視聴者の過去の行動を分析して、関連性が高いと判断された動画が優先的に表示される。
過去の行動は、視聴した動画、視聴しなかった動画、検索内容などを意味し、それによって表示するかしないかをアルゴリズムが判断する。
このようにインプレッションとクリック率は関係性が高く、再生回数に響く重要な指標であることがわかる。
インプレッションがカウントされる場合とカウントされない場合
YouTubeヘルプには、インプレッションがカウントされる場合とカウントされない場合の表が示してある。
インプレッションがカウントされる場合 | インプレッションがカウントされない場合 |
---|---|
パソコン、テレビ、ゲーム機、Android、iPhone、iPad での YouTube | 外部ウェブサイトやアプリ(YouTube ウェブサイト以外にあるリンクや埋め込みなど) |
YouTube 検索 | YouTube モバイルサイト |
YouTube トップページ(自動再生を含む) | YouTube Kids アプリ |
YouTube フィード(登録チャンネル、急上昇、履歴、後で見る) | YouTube Music アプリ |
動画プレーヤーの右側にある [次の動画](自動再生を含む) | 動画プレーヤー内のコンテンツ(カードや終了画面など) |
再生リスト | メールや通知 |
バックグラウンド タブで再生される動画(非表示のインプレッション) | |
サムネイルの表示が 50% 未満または 1 秒未満の動画 | |
TrueView ディスカバリー広告 |
クリック率が高ければインプレッション数が増えるのか?
クリック率が高ければインプレッション数が増えるのかというとそうそう上手くはいかない。クリック率が高まったのにインプレッション数が減っているというチャンネルは多い。
もちろんクリック率が低いよりは高い方がインプレッション表示の確立は高くなる。
ただし、YouTubeのアルゴリズムはインプレッションのクリック率だけを見て判断しているわけではない。視聴時間、視聴維持率、視聴に適している動画かどうか、検索結果など、さまざまな情報をもとにインプレッションをコントロールしている。
もちろんだが、YouTubeのコミュニケーションガイドラインに抵触していないことが条件となる。
クリック率が高くても、内容が期待外れだったとして途中で離脱され、視聴維持率が下がればインプレッション数は下がる。YouTubeが、その動画は視聴者の興味を引く内容じゃないと判断すれば表示を制限してしまう。
釣りサムネや釣りタイトルでクリックされた場合、動画の内容が期待外れで視聴維持率が下がる傾向がある。
釣りサムネや釣りタイトルでクリックを稼いでも、長い目で見たらマイナスになっているというのはこのようなアルゴリズムの動きによるものだ。
クリックベイトになるようなサムネイルやタイトルを使用してクリック率を上げようとしないでください。YouTube は、視聴者に関連性がある動画や、平均視聴時間から視聴者が興味を持つと示唆される動画を視聴者におすすめします。クリックベイト動画は平均視聴時間が短い傾向があるため、YouTube がおすすめする可能性は低くなります。サムネイルがクリックベイトかどうかは、クリック率が高いものの平均視聴時間が短く、予想インプレッション数が低いことで判断できます。
出典:YouTubeヘルプ
つまり、その動画に興味を持ちそうな視聴者が少なければインプレッションは増えない。
このように、クリック率が高いのにインプレッションが増えないというのは別の数字に課題があるかもしれない。
また、先の表で示した通り、すべてのインプレッションをカウントしているわけではないということも忘れられない。
インプレッションのクリック率は、コンテンツのタイプ、視聴者、インプレッションが表示されたYouTubeの場所によって異なります。動画のサムネイルは、トップページ、動画再生ページの[次の動画]、検索結果や、登録チャンネルフィードでも、常に他の動画と競合している点にご注意ください。
出典:YouTubeヘルプ
動画がYouTubeのトップページで表示された場合など、インプレッション数が多くなればインプレッションクリック率は低くなるのは自然のことだ。
平均的な動画のインプレッションのクリック率
YouTubeのヘルプによると、全チャンネルと全動画の半数で、インプレッションのクリック率は2~10%の範囲だとのことだ。
多くのYouTuberによると、だいたい4%あたりで落ち着くとのことだった。
ちなみになかむらが運営しているYouTubeチャンネル『TeamSEEKなかむら』の2022年9月30日現在の過去90日間のインプレッションのクリック率は7.0%だった。
良くも悪くもYouTubeが言う平均の中に納まっている。
インプレッション数はその過去90日間より7%増加だった。
車中泊キャンプという少しニッチなテーマで動画をアップしているのだが決して良い数字とは言えないのが悲しいところではある。

投稿直後はインプレッションやクリック率が高い
どのチャンネルでも投稿直後のクリック率は高くなる。それは動画投稿直後は、熱心なファンやチャンネル登録者のトップページ、登録チャンネルフィードにその動画が表示されやすいので必然的にインプレッションもクリック率も高くなる。
それら視聴者への表示が落ち着くとインプレッションもクリック率も安定した割合になるまで低下していきます。
インプレッションを伸ばすためには
動画投稿からしばらくするとインプレッションやクリック率は低下していくことは普通の動きだが、それを高い状態で保てるかどうかがインプレッションを伸ばす秘訣になる。
継続して再生されることによってYouTubeからの評価も上がる。評価が上がると当然インプレッション数も上がっていく。
その場合、インプレッションのクリック率は低くなる。
それは幅広い視聴者層に動画のサムネイルが表示されるためユーザーが選択して視聴する割合が下がることがあるためだ。
以下は、TeamSEEKなかむらのチャンネルダッシュボードで、ある動画に表示されたYouTubeからのコメントだ。
この動画のクリック率(CTR)が通常より低いのは、幅広い視聴者層にリーチしているためです。動画の視聴者層が広がると、ユーザーが選択して視聴する割合が下がることがあります。ただし、CTR が低いために動画の視聴回数に悪影響が生じることはありません。
YouTubeダッシュボードより

『幅広い視聴者にリーチしている』というのは、YouTubeがインプレッション数を通常より高めているということだ。
YouTube Creatersでは、『動画に合う視聴者ではなく、視聴者に合う動画を見つけます』と言っている。『アルゴリズムによって動画が宣伝されるのではなく、ユーザーと動画を引き合わせています』
つまり、インプレッションを伸ばすためには、視聴者が楽しめる動画を作り続ける以外になさそうだ。
どんな動画がインプレッションを伸ばすのか
時間が経過しても視聴され続ける動画がインプレッション数を伸ばすことになる。
そのためには、動画のタイトル、サムネイル、内容が視聴者にとって魅力的なものでなければならいない。
視聴者にとって良い動画とは何かを考える必要があり、インプレッションやクリック率はその動画に対する評価の目安だ。
それを高めるには、タイトルやサムネイルで視聴者の興味を惹き、動画の内容に満足させる必要があるということになる。
最後に・・・
動画の再生回数はインプレッション数とクリック率が大きく関係している。再生回数そのものと言っても過言ではないレベルだ。
クリック率を高めるためにはサムネイルやタイトルが重要になる。さらに、視聴維持率を高めるためには動画の内容に満足させられるかどうかが関わってくる。
釣りサムネや釣りタイトルでは、視聴維持率が悪くなる傾向があり、インプレッションが落ちる原因ともなる。
常に『視聴者にとって良い動画かどうか』を考えながら動画制作することが、インプレッション数を上げるためのたった一つの施策となる。
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