日本料理人断言！カレーにコクを出すちょい足し素材はコレで決定！

カレーにちょい足しするだけでコクが出る素材は昔からいろいろと言われてきました。
日本料理の店主に聞いた、カレーにちょい足しするだけでコクを出す素材は、生姜とにんにく。
最初のちょっとした一手間が当日のカレーを劇的に変える・・・かも。
ココアパウダーを凌ぐ！

2日目のカレーのコクを初日で食す

カレーは作って2日目あたりが旨味とコクが出て美味い、というがなぜだろう。
二日目のカレーは、ルーの角が取れてまろやかになり、具材の中にも味がしみ、煮崩れした具材がソースのコクを生み出すから。
でも本音を言えば、出来たてのカレーが旨いに越したことはない。
いや、出来たてのカレーが一番旨いべきだ。

2日目のカレーは旨いが、ウエルシュ菌という食中毒を引き起こす菌が繁殖している場合があることも指摘されている。でも、そんなことを言い出したら、生活そのものが菌だらけだとも思う。

カレーにコクを出す素材は様々

カレーにコクを出す素材は様々。
以前と言っても昔、主婦が美味しいレシピを作って競い合うというテレビ番組があった。

その番組で「我が家のカレー選手権」なんてのがあり、ある主婦がカレーにココアパウダーを入れた。
その瞬間、審査員である料理研究家の女性が、
「あっ、ここでココアパウダーが出ましたね。カレーにコクを出す為の定番中の定番がココアパウダーなんです」と言った言葉が今でも思い出される。

なかむらは翌日、ココアを飲む習慣がないにもかかわらず、スーパーにカレールーとココアパウダーを買いに行った。

それからしばらくして、「我が家はインスタントコーヒーだ」と言い出す人まで出てきた。
ココアパウダーとインスタントコーヒーを間違えているんじゃないの？と少し勘ぐって見たりした。

「ココアパウダーなんて我が家にないから代わりにインスタントコーヒー入れてみよっと」と茶目っ気のある奥さんの発案なのか？と。
試しにインスタントコーヒーを入れてカレーを作って見たこともあった。たしかに苦味が加わったが、それがコクなのかどうかは未だに不明だ。

西城秀樹がもたらした我が家の悲劇(ヒゲキィ～)

大昔の話になるが、そのころの人気タレントである西城秀樹が、
「♪ リンゴとはちみつトロ～り溶けてるぅ～～」なんてカレーのCMで歌ったものだから、我が家の食卓にすりおろしたリンゴと、はちみつが入ったカレーが出てきたことがあった。
甘ったらくてクソ不味かった。
掛け値なしに、全米が涙する不味さだった。

「リンゴとはちみつがトロ～り溶けてる中に、さらにリンゴとはちみつ入れるかぁ～～っ！」と体内発音を繰り返した覚えがある。

家庭カレーの探求はつづく

それから色々調べてみると、鶏ガラスープや、ほたて缶、コチュジャン、八丁味噌などの発酵食品など、カレーを美味しくする探求はそれぞれの家庭で試行錯誤されてきたようだ。
事実、なかむらもいろいろと試してみた。
中には、およそ家庭に常備されいないような高級食材(あれやこれ)をカレーにぶち込むんだよというアホまで出てきた。失敬！

日本料理人が断言！カレーのコクはショウガとにんにく

小さなコミュニティではあるが、静岡県浜松市で日本料理店で修行し、現在は魚を中心とした居酒屋を経営している料理人の店主に言わせると、家庭で簡単にコクを出せる素材の1位はにんにく。

にんにくはどんな料理でも味をひきたたせる効果があるという。
鍋料理、煮込み料理、魚の煮付けはもちろんのこと、味噌汁にまで。

もちろんカレーにはドンピシャリ。
ショウガを入れるとさらに良し。

にんにくの匂いが気になるなら、チューブでほんの少し入れるだけでもコクとまろやかさが出るのだとか。

みじん切りにしたショウガとにんにくからスタート

カレーを作る鍋でみじん切りにしたショウガとにんにくを炒める。
後は通常どおり、にんじんやじゃがいも、タマネギをその鍋に投入し、炒め、カレーにしていく。

「うちは不味いで有名なカレー店」からの回帰

名古屋で生活していた時、あるカレー店に入ったことがあった。店を立ち上げて間もない、カウンターのみの15から20席ほどの小さなカレー専門店だった。

カウンターでカレーを食べていると、奥の厨房に大量のみじん切りされたタマネギの山が見えた。

「すごいタマネギの量ですね。全部包丁で切ってるんですか？」と好奇心で店主に尋ねたことがある。

「うちのカレーが美味しくないって評判でね」と店主は言った。「それで一切水を使わず、野菜だけの水分で作るようにしたんです」

「それで採算合うんですか？」若気の至りとはまさにこのことだが、思わず店主に質問してしまった。

この店は、経営者であるオーナーと、料理人である店主との共同経営の店だった。
コスト重視のオーナーと、おいしいカレーを食べてもらいたいという料理人の葛藤があったようだった。

ほどなくしてそのカレー店は行列ができる繁盛店になった。

野菜室の中で忘れ物はないでしょうか？

話が少しそれましたが、家庭の野菜室は健全でしょうか？
いつか使おうと保存したまま忘れているモノはないでしょうか？
家庭で作るカレーは野菜室の整理や、冷凍したまま忘れ去られそうになった肉類の消費になるかも知れません。
一度、冷蔵庫をひっくり返して、中身を全部カレーにぶち込んでやる！ってどうでしょう？

家庭では、あなたが経営者であり、店主なのですから。

そのときも、ショウガとにんにくは忘れずに！です。

大変です！ショウガもにんにくも我が家にはありません！
大丈夫です。
そのときは焼肉のタレをひとさじ。ショウガもにんにく入ってますよ。